とた日記

_ 商品先物市場のしくみ (PHPビジネス新書)(三次 理加)

今後の展開も考慮に入れ先物のお勉強もしてみることにしました。売買手法に関するテクニカルな話というよりは商品市場とはなにか、商品市場のしくみはどうなっているのかといった根本的なことを丁寧に説明している内容となっています。

江戸時代の米相場が世界初の商品先物相場ということは有名な話ですが、その時代背景や当時の日本の教育水準の高さなどの紹介もあってなるほどなぁと思いました。

先物取引の基本は、現物を持っていて、あるいは現物を売る予定でいて、その価値変動のリスクヘッジに用いることですが、個人で扱うには単元数が大きすぎるんですね。まぁ最近はミニとか、ETFの信用取引とかあるのでこれらで代用できるかもしれませんが。

それにしても、"マスゴミ"がヘッジファンドの所為で原油高になっただとかいう報道が聞かれますが、先物取引だけで長期にわたるトレンドを形成するなんてことはできる筈がなく、その説明も詳しく書かれています。報道されていることを鵜呑みにするのではなく、その背景にどういった物事があるのかをしっかりと考察できる思考が必要でしょう。

商品先物市場のしくみ (PHPビジネス新書)
三次 理加
PHP研究所
￥ 840