2013-02-06(水) [長年日記]
_ TracLightning 環境下の Doxygen で CHM ファイルを生成しようとして嵌まる
昼間の仕事の都合により,Doxygen で CHM ファイルを生成することになりました.手元の環境ではすんなりとできました.それで,早速 Jenkins で自動生成しようとあれこれ設定した後,ビルド実行をするも
HHC5010: Error: Cannot open "c:\TracLight\projects\hudson\jobs\<プロジェクト名>\workspace
となってコケました.原因が分からずその日はあきらめて帰りました.今朝,よくログを見てみると,
c:\TracLight\projects\hudson\.hudson\jobs\<プロジェクト名>\workspace
となっていなければならないことに気付き,別のディレクトリで手動で CHM ファイルを生成したらできました.workspace の path に "." が含まれていると Doxygen の機嫌が悪くなるんだろうなぁという予想が立ちます.
_ ワークスペース・ルートディレクトリ の変更
ワークスペース・ルートディレクトリを変更できることに気付きました.
Jenkinsの管理 > システムの設定 > (ホームディレクトリ右端の)高度な設定...
からワークスペース・ルートディレクトリの設定ができます.デフォルトでは ${ITEM_ROOTDIR}/workspace となっていますが,これを (.hudson が path に含まれないように) C:\JenkinsWS\${ITEM_FULLNAME} と変更しました.こうすることで,ビルド時に C:\JenkinsWS\<プロジェクト名> が生成され,ここでビルドが行われることになります.
余談ですが,当初は単に C:\JenkinsWS と設定したのですが,これだと全てのプロジェクトが C:\JenkinsWS でビルドすることになってしまうので焦って上記の設定をしました.ワークスペース・ルートディレクトリという字面からして prefix のように働くのかと思ったのですが,そうではないようです.ルートディレクトリなんて名前を付けるのは紛らわしいですね.
_ (解決) TracLightning 環境下の Doxygen で CHM ファイルを生成しようとして嵌まる
Jenkins でワークスペース・ルートディレクトリに "." が含まれないように変更したことで Doxygen で CHM ファイルを生成することができました.
結論
Doxygen で CHM ファイルを生成するときは path に "." を含めるな.
余談ですが,M$ Windows 環境下で path が長いと動かないという訳の分からない制約がある場合もあるので path はできるだけ短い方がイイですね.