2009-03-22(日) 曇のち雨 安静時心拍数 56 [長年日記]
_ フリーランチ投資家になろう!(岡崎 良介)
以前に似たような本を読んだなぁと思ったら、お金は銀行に預けるなのことでした。しかし、こちらの方が出版日が2005-04-08なので大分時間が経っています。ということは、直接的でないにせよ、お金は銀行に預けるなはこの本の影響を受けているのではないかと思いました。しかし、お金は銀行に預けるなと決定的に違うのは、国内債券すら組み入れないということと、リスクを説明した上で日本株は個別銘柄でもよいと言っていたことでしょうか。
程よく分散した銘柄や通貨で構成されたポートフォリオであるならば、統計的にこういう傾向にあると言える訳ですが、あくまでも統計的であるのでそこは注意です。試行回数が十分多くないとブレ(リスク)が大きいですからね。だからインデックス型の投資信託がおすすめということになります。
「何もしないのに、お金は24時間ノンストップでふえる。」というのは誤解を招く表現だと思いますが、これは著者の意図するものではなく編集者が勝手に付けてしまったのかも知れません。
_ これから10年 長期投資のロードマップ(岡崎 良介)
エピローグに著者のおばあさんの話が出てくるのですが、祖父と同じようなことをしていたので、そういった時代を生きてきた人たちの取る行動というのは似ているのかもしれないと思いました。過少消費過剰貯蓄です。死んでしまってはお金を持っていても意味がないのに使おうともせずひたすら貯めていたのです。結局は相続税で結構な額を持っていかれるし、ましてや不動産などを抱えられていると相続する方にとんでもない負担がのしかかる事もある訳です。迷惑です。
生きたお金の使い方をすればせせこましい生活や人生を送るということはないでしょうし、一生使わずに持っていても意味が無い訳です。私の祖父の場合はやっと死んでくれたので、お金も解放されて喜んでいるに違いありません。FPを少しかじったのはセコく心の貧しい生き方をするのではなく、ここぞというときにしっかりとお金を使うことのできる人間になりたかったからでもあります。