とた日記

_ 「10年大局観」で読む 2019年までの黄金の投資戦略(若林 栄四)

これはトンデモ本なのかそうでないのか未だ良く分かりませんが、少なくとも2010年初旬の段階で為替も株式も予想を外れてきています。フィボナッチナンバーから導き出される黄金分割でなんでもかんでも理由をつけて説明しようとしていますが、それはいくらなんでも無理があります。過去に起きた出来事に関しては後付けの理由はいくらでも付けることはできますが、未来の出来事を予想するために黄金分割の数字を使って転換点を定め、それに対する理由を無理にひねり出しているだけです。

ウォーレン・バフェットの為替予想が外れたことに対して、著書の中で、「ネブラスカというど田舎の、草原しかないようなところに住んで賢人面しているような人間に何が分かるというのか。」と記されています。さて、この本では株式にかんする予想も入っているのですが、それが当たらなかった暁には若林栄四氏にどのような評価が下されるか楽しみにしています。

「10年大局観」で読む 2019年までの黄金の投資戦略
若林 栄四
日本実業出版社
￥ 1,575