とた日記

_ 研修 2日目

くだらない研修も今日で終わり。聞いている振りをするのもシンドイ。

_ 福島孝徳 脳外科医 奇跡の指先 (PHP文庫)(PHP研究所取材班)

うんこみたいな研修の合間に読んだ。前半は半生を語り、後半は脳の病気、医者の見分け方、医療制度の問題を指摘している。

半生は自慢話のように聞こえてしまいそうだが、実はそうではない。むしろ名医だからこそ自信満々である必要がある。自信が無い医者が名医である筈はない。妥協を許さない姿勢、患者を思いやる気持ちは我々技術者でも見習わなければならない。もっとも、福島孝徳医師は医者としても勿論、手術器具の開発をしており技術者でもあるわけだが。

後半の医療制度の問題点の指摘とその対応策は現場で活躍している医師だから言える大胆な発言である。論文しか書かず臨床のできない教授は既得権益を守ることしかしないだろう。

「おわりに」を読んで気付いたことだが、この本は福島孝徳医師が書いたわけではなく、話をPHP研究所の出版部の方々が文章化したものである。従って、福島孝徳医師のナマの声が届いている訳ではない点は注意しておく必要があるだろう。無論、福島孝徳医師が自ら筆を執るような時間などある筈もない。

福島孝徳 脳外科医 奇跡の指先 (PHP文庫)
PHP研究所取材班
PHP研究所
￥ 540