とた日記

_ 勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践(勝間 和代)

遅ればせながら読みました。わたくしなりの理解では、フレームワーク力というのはソフトウェア開発におけるデザインパターン適用力ということだと思いました。デザインパターンは柔軟で再利用可能な過去に成功してきた設計なので、そのパターンを適用することで失敗の少ないソフトウェアが作れる可能性が高くなる訳です。ただ、デザインパターンのカタログは書籍やウェブページなどで解説されていますが、それをどうやって身に付け実際の開発で適用し、メンテナンスやリファクタリングしていくかということになると情報量がとたんに少なくなり、経験によるものが大きなウエイトを占めてきてしまうかと思います。この本では知識、理解というカタログの紹介だけにとどまらず、応用、分析、統合、評価に関しても具体的に書かれているので大いに参考になります。ただ、一般的なビジネスの世界とソフトウェア開発の世界とではやや毛色がちがうこともあり、すんなりと適用できないようなこともあるのではないでしょうか。

p.56 一方、なぜ、日本人がサービス残業を含めた長時間労働をしてしまうかというと、正規雇用の従業員の多くが実力以上に給料をもらいすぎていていることが多く、保険仕事のための残業を断って職を失うことを恐れているためだと私は思っています。なぜなら、同じ給料を得られる正規雇用の職はなかなかなく、一度正規雇用になると、生涯年収が一気に三分の一以下になってしまうこともあるからです。

これは同感です。ソフトウェア開発の世界で言うとソフトウェア開発者採用ガイドや日本のソフトウェア産業がいつまでもダメな理由がかなり参考になります。それともう1つの理由はできが悪いので残業しないと仕事がこなせないということです。出来が悪いとenbugしたり、頓珍漢な仕様にしてしまい、これが負の工数を生み出しているのです。そしてその不具合をつぶすために残業するのです。これは搾取です。しかし、効率良く仕事をしても給料はあがりません。むしろ非効率的な方法でだらだらと残業時間を過ごした者の手取りが多くなっているのです。ただ、長期的に見てこういった人たちは没落していくでしょう。

p.264-265 したがって、私たちが自分の思考力を最大限に発揮しようとするとき、そこで重要なのは、いかに身体を健全に保ち、心を健全に保っていくかです。偏りない素直な心で、いいものはいい、悪いものは悪いと認め、行動に移していけるかどうかが、思考力の最大のポイントになります。

健全なる精神は健全なる肉体に宿るということは常々実感しています。日頃から適度な運動をすることは必要ですね。

p.317 たとえば、私がブログ上で知り合った方に、将棋の棋士の方がいます。その方と話をしていて、羽生名人、あるいは他の棋士の方たちが、なぜ一流たり得ているのかということについて、本で得られるのとはまた違う知識をいただきました。

これはびっくりしました。本を執筆している時点で5月の連休ということを本書内で書かれているのですが、この時点では羽生先生は王座・王将だった筈で名人はまだ奪還できていなかったのです。6/17に名人に返り咲き永世六冠になったのです。

p.165 たとえば、私たちは、コップを見ると、その形から、それがいったいどういうものを私たちに「アフォード」、すなわち与えてくれるものなのかすぐにわかります。液体でも個体でも、そこに入れるものだということが即座にわかるわけです。(snip)

個体(individual)ではなく固体(solid)ですね。たぶん。

勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践
勝間 和代
ディスカヴァー・トゥエンティワン
￥ 1,680

付録 お薦め参考文献など

_ D903iのソフトウェアアップデート

iアプリDX以外のiアプリ利用時に、GPSで測位した位置情報が通知できてしまう場合がある。

[http://www.nttdocomo.co.jp/support/utilization/software_update/list/d903i/index.htmlより引用]

更新完了。

スピードセレクターの点滅が止まらないという問題はそもそも問題になっていないのかな。最近この問題は発生しないのでいいっちゃぁいいんですが。

_ 読者プレゼント獲得

組込みプレス Vol.11に載ってしまったコメントに対する謝礼なのか、投稿とは全く別の抽選の結果なのかは不明ですが、読者プレゼントの時計をいただきました。ありがとうございます。