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とた日記


2008-10-07(火) 曇 安静時心拍数 61 [長年日記]

_ 読書進化論‾人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか‾ (小学館101新書)(勝間 和代)

勝間さんが多読・速読によって得られた知識の蓄積や実行してきた行動により、一読者から一著者になったとういことは今まで出版された本に書かれていましたが、著者としてどういう考えの下に本を書いたかや本をプロモーションしてきたが書かれています。 今回は著者としての視点から本の書き方、売り方を解説しているのですが、読者の立場に立って本の選び方や読み方などに関してはあまり記述がありません。既刊の本を読んでくださいと言われればそれまでなのですが、それでは「読書進化論」というタイトルはミスマッチかもしれません。

逆に、一読者からどうすれば一著者に成り上がれるかという内容に読めなくも無く、そういった意味では、いつかは本を書いてみたいという志のある方にとってはかなり参考になるかと思います。というのも、本をウェブ、広告、テレビ、新聞などの他のメディアと有機的に結びつけることで自分を売り出す手段、手順、マーケティング手法などが結構詳細に書かれているからです。あの本は何万部売れたがそれはどういう戦略の元で売り込んだのかということなどが書かれています。私のような一読者からすると、商売商売の話ばかりで直には適用できないことばかりですが、くやしかったら本を書けるような立場になってくださいという叱咤激励と受け止めておけば良いかもしれません。

しかし、勝間さんはいきなり本を書けるようになった訳ではなく、本を書くまでにかなりの本を読みこなし、知識を蓄積し、さまざまな仮説のもとに実践してきた方ですから、それ相応の努力や苦労があったことだと思います。ローマは一日にして成らずですね。

私も今年を振り返ってみると結構本を読んできたと思います。50冊くらいでしょうか。そう考えるとまぁまぁ修業させてもらっているのではないかと思います。なぜ、こんなに読書する機会が増えたかというと、仕事を捌くスピードがあがったからでしょう。残業ゼロの「人生力」を読んでからは、残業している場合ではないと本気で思うようになり、定時内で終わらせるようになれました。スループットのボトルネックであるI/Oを速くするようにトレーニングし続けていることも効果があったでしょう。特に速読できるようになったことは大きな収穫です。書くことも最近早くなりましたし、タッチタイピングは学生の時に習得してしまったので苦労はありません。I/Oが速ければ、余った時間は考えることに集中できます。そうやって、次来るであろう仕事の準備なども済んでしまうのです。予定していたとおりに全てが順調ではありませんが、ぼちぼちやってます。また、1か月に1回、こういった本が出版されるのでちょうどダレてきたときに読むと絶妙なタイミングで喝を入れてもらっている気がしてこれがまた効くのです。

読書進化論‾人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか‾ (小学館101新書)
勝間 和代
小学館
¥ 777

読書進化論 人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか

_ Dropbox 0.6.402

気付くのに時間が掛かってしまいましたが、更新しました。

_ 南部、小林、益川氏に物理学賞=素粒子理論で−ノーベル賞日本人6年ぶり

長生きはノーベル賞受賞のための大きなファクターということでしょうか。それよりも、良い研究をするというのが先ですが。